マエケン7回無失点 誕生日前に好投
「広島-巨人」(9日、マツダ)
広島の前田が今季3度目の先発で7回6安打無失点と好投した。
二回以降は毎回のように走者を置きながら、ホームを踏ませない粘りの投球。連敗を止めたチームの勢いに乗り、エースがマウンドで躍動した。
二回は無死一、二塁から高橋由を、新球の縦スラで見逃し三振に抑えた。続く井端を内の直球で三ゴロに着ると、四球を挟んで最後は菅野を一邪飛に抑えた。この日は五回までに90球を要すなど、状態が不安定な中での投球。それでも粘った。
ローテ定着以降5戦5勝と、相性のいい誕生日(4月11日)直前の登板。3月29日のヤクルト戦では7回7安打2失点、続く2日のDeNA戦でも7回8安打2失点と、試合を作りながらチームは敗れていた。エースとして「ここ2試合は勝負所で打たれてしまった。先制点を与えないように、粘り強く投げる」と話した通り、マウンドで体現した。
六回、七回も走者を置きながら、必死に粘って投げた。計117球。七回2死一塁から、坂本を遊ゴロに抑えると、グラブを叩いて感情を爆発させた。「ピッチャーとして、勝ちはすごく大きい。早めに勝ちたい」と話していたが、エースが気迫の投球で、最少リードを守って降板した。
