鯉のドラ1野間“大島優子と入寮”

 広島の新人9選手が9日、広島県廿日市市の大野寮に入寮した。ドラフト1位・野間峻祥外野手(21)=中部学院大=は前田健や大瀬良も入った出世部屋を与えられ、大ファンという元AKB48で女優の大島優子の写真集を持参。いつか“共演”できる日を目指し、広島で一流選手になるとあらためて誓った。

 部屋に持ち込んだのはバットやグラブのほかに、1冊の写真集だけだった。野間の宝物だ。これから飛び込む未知の世界。ときに元AKB48で女優の大島優子の姿に癒やされながら、その荒波を乗り切る覚悟だ。

 「テレビで見てかわいいなと思った。(ハートを)打ち抜かれました。野球道具と写真集があればいいかなと思いました」

 高校時代からの大ファン。大学寮の部屋にはポスターを2枚飾っていた。AKB時代の派生ユニット「Not yetの初回限定DVDを持っている」。大島の笑顔や歌を力に変え努力してきたと言っても過言ではない。

 結果を残し続けて全国区の選手になれば、大島との共演も可能かもしれない。野間は「会ったらしゃべれない」と照れ笑いしながら、「それ相当の人間になれるように成長していきたい」と話した。

 大島はAKB時代、総選挙で1位になってセンターを張った。外野手の野間も、将来的にはセンターの定位置奪取を目指している。同時に広島の中心選手となって、いつかどこかで同じ舞台に立つことを夢見た。

 当面の目標は開幕1軍。アピールの場となる春季キャンプまでのテーマ、増量計画は順調に進んでいる。1日6~7食と食事回数を増やしたことで、77キロだった体重は80キロを超えた。

 「増量するのは初めて。これからはベスト体重が何キロなのか探していきたい」と、当初設定していた85キロを修正。10日からは新人合同自主トレが始まるが、残り約3週間で自慢のスピードを失わずに動ける体づくりに励む。

 与えられた104号室は、かつて前田健や大瀬良が過ごした出世部屋。「期待に応えられるように頑張りたい」。ドラ1としての注目度の高さを再確認し、夢の実現へ気持ちを引き締めた。

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