ロサリオ逆転V弾!降格の悔しさを力に

 「交流戦、広島3-1西武」(25日、マツダ)

 一振りで4連敗していたチームを救った。1点を先制された直後の四回だ。1死一塁で、広島・ロサリオのバットがさく裂した。十亀の高めに浮いたカーブを完璧にとらえ、左翼席へ。1日の阪神戦(甲子園)以来となる一発は、値千金の逆転3号2ランとなった。

 ダイヤモンドを1周し、一塁ベンチに戻るとチームメートから祝福の嵐だった。「最高の言葉に尽きる。自分がヘルプし、みんなが喜び、チームも勝ってうれしいよ」と満面の笑みを浮かべた。

 この日の本塁打は同郷・ドミニカの英雄のおかげでもある。現在も電話で会話をするという友人のレッドソックス主砲・オルティスから以前、アドバイスを受けた。「球をよく見て、ためをつくった状態からアプローチしろ」。この言葉通りの打撃を披露し、チームを見事に救った。

 悔しさを力に変えた。4月23日に故障したキラに代わり1軍に初昇格し、打率・333、2本塁打と活躍するも、キラの復帰に伴い、5月3日に外国人枠の関係で降格。それでも腐らず「結果を出すのが自分の仕事」と前を向き、再び出番が来るのを待っていた。

 野村監督も絶賛した。「初対戦の投手から打つのだから、力がある証拠だね」。ロサリオの活躍が起爆剤となれば、鬼門の交流戦を戦い抜けるはずだ。

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