広島の前田健太投手（２６）が２日、ルーキーの快投に続くことを誓った。１日の阪神戦（甲子園）でドラフト１位・大瀬良（九州共立大）がチーム初完投勝利を達成。前田の次回先発は４日のＤｅＮＡ戦（マツダ）が濃厚だが、大瀬良に負けない快投を誓った。

　ナインの明るい雰囲気に、前田はこれまでと違ったものを感じていた。「（前のカードの）阪神戦でも３連敗はしなかった。打線が先に点を取って有利な展開になることが多い。今年は違う」と、手応えを口にした。

　１日は新人の大瀬良がチーム初の完投勝利を挙げた。エースは「僕だけでなく、他の投手陣も刺激を受ける。いい競争になってくる」と、投手陣の活性化を歓迎した。

　この日はブルペン入りするなどして調整した。次回先発は４日・ＤｅＮＡ戦が濃厚。右肘の張りを抱えていた４月２０日、５回４失点で敗戦投手になった相手だが、「自分の状態もあったし、気にはしていない」。前回登板の２７日・巨人戦（マツダ）では、９回無失点と好投。自身に勝ち負けは付かなかったが、延長十一回のサヨナラ勝利に貢献した。次は真価を発揮する自信がある。

　チームは首位を走る。前田は「１年通じて（好調が）続いた記憶はない。でも今年はできそうな気がする」とうなずいた。「打てない時は抑えるし、打たれる時は点を取ってくれる。特に先発がしっかりしている」と続けた。

　次戦に向け「しっかり調整できている」と言葉に力を込めた。大瀬良に並ぶ３勝目はもちろん、チーム初完封も照準にはあるはずだ。