エルド来日初!鯉サヨナラ弾月間3本

 「広島3-0巨人」(27日、マツダ)

 広島が延長十一回、ブラッド・エルドレッド内野手(33)の来日初となるサヨナラ本塁打で勝利した。先発の前田健太投手(26)が9回7安打無失点、巨人から移籍1年目の一岡竜司投手(23)がプロ初勝利と投手陣も奮起。単独首位のチームは、球団史上初となる月間3度のサヨナラ本塁打で、巨人との首位攻防戦に勝ち越し、18年ぶりに月間16勝に到達した。

 行った!勝利への思いが詰まった白球が左翼方向へ伸びる。巨人から勝利を奪う8号3ラン。来日3年目。初のサヨナラ弾で、4番エルドレッドが試合を決めた。

 0‐0の延長十一回無死一、三塁だ。山口の真ん中へのスライダーを捉えた。左翼席後方コンコースの売店に直撃する特大弾。「巨人に勝ち越しを決める1本を打ててうれしい」。果たした4番の仕事に、胸を張った。

 「本塁打は気持ちいい」。5歳の時フロリダ州で「ティーボール」を始めた。打撃ティーと呼ばれる細長い台の上に置いた球を打ち返す野球に似たゲームだ。

 パワーは当時から自信があった。勝利を決める一打を何本も放った。「遠くに飛ばすことが楽しかった」。青空に吸い込まれる白球。その心地よさが本塁打にこだわる原点だ。

 四回に中前打を放ち、この日2安打、打率でもリーグトップの・394。野村監督は「すばらしい集中力を発揮してくれた」とその活躍に目を細めた。

 キラが22日のヤクルト戦(神宮)で、背中への死球で選手登録を抹消された。「自分ができることをやるだけ」と気負いはない。

 チームは、5カード連続勝ち越し。18年ぶりの月間16勝で首位を死守した。止まらない野村鯉の快進撃。その中心は、背番号55だ。

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