2位転落…野村監督、中軸組み替え検討

 「巨人4-2広島」(10日、東京ド)

 広島は巨人に競り負け、今回の首位攻防3連戦を1勝2敗で終えた。前日の同率首位から2位に転落した野村謙二郎監督(47)は、打線の中軸が機能していないことを敗因に挙げた。この日は好機で3~6番が倒れ、得点は松山と丸のソロ本塁打2本のみ。指揮官は打線の組み替えを検討する考えを示した。

 悔しさを押し殺し、ぐっと前を向いてドームを引きあげた。巨人3連戦に負け越し。2位転落。野村監督は「ここに勝たないといけないという意気込みだった。悔しいですよ」と、唇をかんだ。

 2点を追う九回。キラが四球、エルドレッドが左中間二塁打を放ち1死二、三塁とした。一打同点の好機をつくったが、守護神西村を前に松山、梵が連続三振。四回も1死二塁からキラ、エルドレッドが凡退していた。

 得点は五回の松山、六回の丸と、ソロ本塁打のみ。松山は菅野から右越え2号ソロを放ったが「本塁打を帳消しにした感じ。切り替えるしかない」と、最後の三振を悔やんだ。

 指揮官は「クリーンアップが淡泊。松山に1本出たが、3~6番はさっぱり。ここまで外国人2人でいい流れで来たが、キラは目立つ…」と、打率・175の主砲を心配した。

 キラは3本塁打を放っているが、空振り三振が目立つ。緒方野手総合コーチは「打撃フォームが戻ってこない。選球眼はいいはずなのに低めを振り、タイミングが取れていない」と心配した。

 キラ本人は「別に問題ない。調子が悪いとも思わない。心配ない。まだ130試合ある」と強気だが、今3連戦は10打数1安打6三振。昨季は7月に途中加入、14本塁打で初のCS進出に貢献した姿とはかけ離れている。

 開幕直後はキラ、エルドレッドの活躍で、27年ぶりの開幕3カード連続勝ち越しをもたらしたのは事実。ただ、チーム本塁打がリーグ最多巨人の15本に次ぐ14本でありながら、総得点36はリーグ最低と、打線が機能していないのは明らかだ。

 指揮官は「今は打線が良くない。底です。検討を考えるか?そうですね」と続けた。11日は本拠地で中日を迎え撃つ。過酷な当日移動ナイターだが、次の一手を迷わず打つ。打線組み替えで得点力アップを図る。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

カープ最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(カープ)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス