堂林、水もしたたるサヨナラ・ヒーロー

 「広島4‐3ヤクルト」(2日、マツダ)

 広島のモテ男、堂林が3‐3の延長12回にサヨナラ1号を放った。

 ベースを1周し、ホームで待ち受けるナインに水をかけられ、ヘルメットの上からは頭を何度もたたかれた。

 手荒い祝福の後に、インタビューマイクを向けられた堂林は、顔に水をしたたらせながら「最高で~す!」と絶叫。「打った瞬間、行ったと思いました」と喜びを表した。

 時計の針は午後10時40分になろうとしていた。延長十回に代打で四球を選び、迎えたこの日の2打席目。堂林は1死からヤクルトの守護神バーネットに簡単に追い込まれたが、「皆さんは三振と頭に描いたでしょうが、その気持ちは全然なく、向かっていけました」とその後にフルカウントまで粘った。

 「スライダーを見逃すことができ、まっすぐ1本でいこうと思いました」と、最後は外角高めのストレートを強振。打球は高々と舞い上がり、ヤクルトの右翼手・飯原の頭上を越えてスタンドに飛び込んだ。

 自身、今季の初安打がチームを開幕2シリーズ連続の勝ち越しに導いた。「やっと1本出ることができました。我慢して毎日練習を続け、そうやって自信を持つことができ、打席に入りました。やっと自分でも(今季の)スタートが切れたと思います。これからもチームに貢献し続け、力になれるように頑張ります。遅い時間まで応援していただき、ありがとうございます」と、勝利を信じてスタンドに残っていた観衆の声援に応えた。

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