野村鯉の悩み消えず…三塁手がおらん
「中日6‐0広島」(30日、ナゴド)
打線が沈黙し、完封負け。今季初黒星のショックとともに、開幕前からの課題も解消できないまま3連戦を終えた。その課題とは、“三塁手問題”。野村監督は「(三塁のスタメンに)3試合で3人を使ったんだけどね」と表情を曇らせた。
開幕戦は堂林、第2戦は小窪、そしてこの日は新人の田中が三塁で先発出場した。二回には1死一、三塁の好機で打席が回ってきたが、中堅へ浅い飛球。次打者がバリントンということもあり、三塁走者の梵がタッチアップして本塁に突入するも憤死。田中は「犠飛を狙っていたけど、もう少し飛ばしたかった」と悔しがった。
結局、プロ初スタメンは3打数無安打。堂林も、小窪もスタメンでは無安打に終わっただけに、指揮官は「誰かがドーンと(三塁に)座ってくれると思っていたんだが…」と苦笑いを浮かべた。
堂林が座るのが順当だが、オープン戦後半から調子が下り坂で、現在も上がる気配がない。木村という選択肢もあるが、「いろいろなポジションを守れるし、打撃の調子がいいので代打でもいきたい」と、スーパーサブとしてベンチに置きたい思惑がある。
次は本拠地マツダに戻ってヤクルトとの3連戦。「切り替えて仕切り直したい」。力強く語った野村監督だが、“三塁手問題”に頭を悩ませる日々は続きそうだ。