「広島春季キャンプ」（７日、日南）

　今年１４年目のベテランが存在を示した。広島・広瀬純外野手（３４）が、シート打撃で今井のスライダーを捉え左翼席へ放り込んだ。“今季１号”に「狙っていた球じゃなかったけど反応できた。アピールしなければいけない立場だからね」とにやりと笑った。

　３打席目には今村から右前打。初の実戦形式でいきなり３打数２安打と結果を出し「バットのヘッドが走っている感じで振れている。これからは精度を上げていきたい」と順調な仕上がり具合に満足そうだった。

　昨季は４月に１５打席連続出塁の日本記録をつくったが、後半戦に失速した。「調子の波はあると思うので、今年はその波を小さくしたい」。若手が台頭する外野手争いで、ベテランが意地を見せる。