鯉ドラ1大瀬良3冠!体力も1位じゃ

 広島の新人5選手が13日、広島市南区の広島大学病院スポーツ医科学センターで体力測定と動作解析に臨み、ドラフト1位の大瀬良大地投手(22)=九州共立大=が下半身の筋力と跳躍力でトップの数値を残した。他の数値も上位で、総合力で最上位。調整遅れの不安を払しょくし、安どの表情を浮かべた。

 “体力ナンバー1”の称号に、大瀬良の表情が緩んだ。「今の数値に満足せずしっかりトレーニングして、投球に生かしたい」。意欲を口にした。

 心肺能力や各部位の筋力などを5選手順番に測定。大瀬良は下半身の筋力と跳躍力に加え、体組成を示すフィットネススコアが92点で、いずれもトップだった。反射速度の数値はドラフト3位・田中(JR東日本)に次いで2位。総合的には文句なしの1位だった。

 昨年のドラフト後は取材や行事が重なり、調整遅れが心配されていた。5日に九共大で自主トレを公開したときは「まだ70%」と仕上がり具合を自己評価。それだけに「自信はなかった。真ん中くらいの成績なら、と思っていた。1位になって、これからの目安になる」と、ほっとした表情で話した。

 総額1億円の“新兵器”も導入された。昨年9月にオープンした広島大医科学センターを初使用。目玉は中四国では唯一、全国的にも有数の3次元動作解析装置で、17台の赤外線カメラ、2台のハイスピードカメラなどの諸経費は約1億円だ。

 5選手は投球フォームやスクワットなどの動作を撮影された。各関節の動きを映像化、数値化できるもので、今後のトレーニングの指針を判断する材料になる。継続的に映像と数値を残すことで、不調時や故障時にも活用できるという。

 動作解析を初めて体験した大瀬良は「調子が悪いときは自分の感覚に頼って、うまくいかない時もあった。これからは映像や数値で分かれば、不調から早く抜け出すきっかけにもなる」と歓迎した。

 午前中はキャッチボールなどで軽く汗を流し、この日で新人合同自主トレの第1クールが終了。大瀬良は「内容も濃くて充実していました」と、納得の口調。15日からの第2クールを見据えた。

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