大竹、単年1億5千万も3年4億も保留

 今季国内FA権を取得した広島・大竹寛投手(30)が1日、マツダスタジアムで球団と2回目の交渉に臨んだ。大竹は結論を出さず、自ら球団側に条件を要望した。球団からは5000万増の単年1億5000万円か3年計4億円(いずれも推定)を提示されたとみられるが、それ以上を希望したもよう。4日にも行われる3回目の交渉で折り合えなければ、権利行使の可能性は高まる。

 10月28日に行われた初交渉から4日、2回目の残留交渉で事態は進展した。大竹が「譲れない」と言う条件を球団側に要望。球団側の返答を待つ形で態度を保留した。

 「球団から条件面を提示していただいた。その上で自分の要望も伝えた。単年とか複数年も言いましたし、聞いた。大げさかもしれないけど、譲れない部分がある。次回の話し合いで球団の返答を待つことになる」と大竹は明かした。

 球団提示は5000万増の単年1億5000万円か、3年契約で総額4億円とみられる。一方、大竹の要求は年俸、年数ともに球団提示を上回っているのは間違いない。

 今季は2年連続2桁勝利となる10勝(10敗)を挙げ、防御率3・37。4本柱の一角として初のCS進出にも大きく貢献した。

 1年間、先発ローテを守り、2桁勝利を計算できる右腕に対する評価は高い。阪神、巨人、ソフトバンクなどが調査に動くなど、FA宣言となれば争奪戦が予想される。

 一方、カープも戦力としてはもちろん、将来の幹部候補としても流出阻止に全力を注ぐ。鈴木球団本部長は前回に続き、この日も強く慰留。条件面も「吟味します」と最大限要望に応える考えだ。

 「決断していかないといけない時期。(次回話し合いで内容を)聞いた上で(去就を)考えていく。自分の意思は伝えられたし、球団の残って欲しいという気持ちは伝わっている。残るか残らないか。その両方を考えています。(後は)球団に任せたので」と、大竹は強気に言い切った。

 FA権行使の解禁日は早ければ5日。次回交渉はその前日の4日にも行われる。条件面の折り合いが付けば残留し、決裂なら権利行使。赤ヘルに不可欠な右腕の去就問題が、佳境に入ってきた。

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