子持ち鯉ドラ4西原1年目から1軍じゃ

 子持ちサラリーマン右腕が、鯉救援陣の一角に殴り込みだ。広島は25日、京都府京田辺市のニチダイ本社でドラフト4位の西原圭大投手(25)=ニチダイ=に指名あいさつを行った。即戦力の中継ぎとして期待される右腕は、今月3日に生まればかりの長男のためにも1年目から1軍での活躍を目指す。

 いつもと違う1日に戸惑っていた。午後4時過ぎ、普段ならば工場での仕事が終わり、野球の練習を始める時間。しかし、この日は工場ではなく、スーツ姿で本社に待機していた西原。広島の指名あいさつを受けると、プロ入りする喜びがわいてきた。

 報道陣に囲まれ、うれしそうに口を開いた。「社長から今日は仕事はいいと言われたので」。毎朝5時過ぎに起床し、滋賀県の自宅から車で京都へ通勤。自動車部品などの精密機械をつくる工場で「部品部検査チーム」の一員として、午前6時半から午後3時15分まで働き、それから午後8時過ぎまで野球の練習を行うのが日常だ。

 強豪社会人チームならば野球優先の生活が当たり前だが、西原は入社以来工場で働く普通のサラリーマンと、全国大会を目指す野球選手の“二足のわらじ”生活を送っていた。「最初はきつい環境だなと思ったし、疲労もなかなか抜けなかった。でもこの生活を続けているうちに、結果も出た」と振り返った。

 その言葉通り、昨年の日本選手権では日立製作所を完封。今年の都市対抗でもホンダ熊本を完封した。高校、大学では無名だったが、「やる以上はプロの世界に行きたい」という思いが社会人で開花した。

 弱肉強食の厳しいプロの世界に飛び込むが、強い味方がいる。今年5月に入籍した妻・慶子さん(26)と今月3日に生まれた長男・隼誠(しゅんせい)君だ。「指名された後に(慶子さんに)電話したら『よかったね』と涙ぐんでいた」。自分だけでなく、家族を養うためにも1年目から結果を出す覚悟だ。

 「これから初めて野球だけの生活になるけど、どうなるか」。経験した苦労も、背負っているものも、他の新人とは違う西原。負けられない気持ちは誰よりも強い。

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