関大・金丸 53回連続自責0 4回1安打無失点8奪三振 チームは同大と並んで2位に浮上

 「関西学生野球、関大2-1同大」(7日、ほっともっとフィールド神戸)

 3回戦1試合が行われ、関大が同大に2-1で勝利して勝ち点2とし、同大と並んで2位に浮上した。今秋ドラフト目玉候補の最速154キロ左腕・金丸夢斗投手(4年・神港橘)が中1日で六回から登板し、4回1安打無失点8奪三振の快投で1点リードを死守。昨秋から続く連続自責0イニングを「53」に更新した。

 金丸の無双状態は止まりそうにない。投球練習をしているかのようにスイスイと腕を振り、いとも簡単に三振を奪った。5日の同大との1回戦で延長11回を4安打無失点、137球の熱投からわずか中1日。涼しげな表情でたった1点のリードを死守したマウンドを振り返った。

 「いい感じに力も抜けて投げられました」。六回から2番手で登板し、先頭から七回2死まで5者連続三振。八回は1死二塁と一打同点の危機を招いたが、空振り三振、けん制で二走を刺して無得点。九回2死の最後の打者はこの日最速150キロ直球で見逃し三振に仕留めた。「昨日(6日)で疲労もしっかり取れた」と、ハードな日程も苦にしないコンディショニング能力も一級品だ。

 これで28イニング連続無失点で昨秋から続く連続自責0イニングを「53」に更新。連続無四球イニングも「37」とした。巨人など3球団が視察し、日本ハム・大渕スカウト部長は「非常に完成度が高くなっている様子をこの春だけでも感じる」と絶賛した。

 11日からは甲子園で関学戦。「いい感じで甲子園で投げられたら」と聖地での登板を待ち臨んだ。

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