ロッテ・佐々木朗希 今季初0封で3勝目 同い年・宮城と奪三振ショー投げ勝った

 「オリックス0-1ロッテ」(30日、ほっともっとフィールド神戸)

 今季3勝目が決まった瞬間、満面の笑みでベンチを飛び出した。ロッテ・佐々木が7回108球を投げ、今季初の無失点。通算5度目となる同い年の宮城との対決を制した。

 「(宮城は)一番良いピッチャーだと思う。自分の中でも気持ちはいつもより入ったし、良い集中力で投げられた」

 自身初のほっともっとフィールド神戸での登板。初回は苦戦した。先頭の西川は直球の制球が定まらずに四球。続く森には左中間二塁打を浴びた。だが、荻野-茶谷-佐藤とつなぎ本塁で一走・西川をタッチアウト。味方の好守で立ち上がりのピンチを切り抜けた。

 その後は六回まで毎回出塁を許したが、得点は許さない。「序盤から良いところにいっていた」と、調子の良かったフォークを軸に毎回三振を奪い、今季最多の10奪三振。ただ、宮城は自己最多タイ13三振を奪っており、「今日は宮城の方が取ったので、ちょっとなんも言えないです」とライバルに対抗心を見せた。

 わずか1点の援護を守り切った右腕。「良いピッチャーの時は抑えないと勝てない。今日はできたので良かった」。この日もドジャース、パドレス、レッズなど米大リーグ6球団が視察する中、力投を披露した。

 吉井監督は「春先より調子が上がってきたっていう感じがある」。進化し続ける“令和の怪物”が強敵をねじ伏せていく。

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