慶大・丸田 初打席初安打 大学デビュー 甲子園沸かせた“慶応のプリンス”神宮に登場

 「東京六大学野球、慶大8-3東大」(14日、神宮球場)

 2回戦2試合が行われ、慶大が東大に連勝して勝ち点を獲得した。昨夏の甲子園で慶応高の107年ぶり優勝に貢献した丸田湊斗外野手(1年)がリーグ戦デビューし、初安打をマーク。4番の清原正吾内野手(4年・慶応)は、2戦連続適時打を放つ活躍を見せた。立大は早大を下して1勝1敗とし、木村泰雄監督(62)にリーグ戦初勝利をプレゼントした。

 神宮の太陽に照らされた色白の肌が輝く。“プリンス”のデビューに大学野球の聖地も沸いた。丸田がリーグ戦初打席で初安打。新たなステージで第一歩を踏み出した。

 「『よし、やってやろう』と力が入り過ぎちゃったかなと…」

 理想通りとはいかなかったが、ある意味で“らしさ”全開の一打だった。7-3の八回2死一塁に代打で登場。2ボールからの内角高め直球が止めたバットに当たる形となったが、打球が三塁側へ転がる間に、50メートル走5秒9の快足を飛ばして内野安打をもぎ取った。盛り上がるベンチに照れ笑い。「形はどうであれHランプがついてホッとした」と振り返った。

 中堅の守備にも就き「甲子園での経験が生きて緊張はしませんでした」と丸田。昨夏の甲子園では、仙台育英との決勝で大会史上初の先頭打者弾を放つなど慶応の107年ぶりVに貢献。爽やかなルックスから“慶応のプリンス”としてSNSなどで話題も呼んだ。

 そんな甲子園のスターは、試合後に初々しい一面も。4年生の清原とともに取材対応。慶応の同学年・勝児の兄でもある先輩から「照れ屋でかわいい子。冷やかすと赤面する」と印象を伝えられ、白い頬を紅潮させた。

 話題性だけで終わらせない。「武器は足。そこを生かすことを第一に考えて、メンバーに名前があるだけで相手のプレッシャーになる選手になりたい」。高校野球の新時代をけん引した男が、神宮にも旋風を巻き起こす。

 ◆丸田湊斗(まるた・みなと)2005年4月25日生まれ、18歳。神奈川県出身。176センチ75キロ。右投げ左打ち、外野手。小3から「南舞岡スカイラークス」で野球を始め、横浜市立日隈山中では「横浜泉中央ボーイズ」でプレー。内野手として全国大会にも出場。慶応では2年春からベンチ入り。50メートル走5秒9、遠投100メートル。好きなプロ野球選手は元阪神の鳥谷敬氏。

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