健大高崎4強 箱山が復調気配3安打、フェンス直撃の2点適時三塁打

 「選抜高校野球・準々決勝、高崎健康福祉大高崎6-1山梨学院」(28日、甲子園球場)

 何度もガッツポーズを決め、喜びを爆発させた。五回、2点を先制し、なおも2死二、三塁。高崎健康福祉大高崎(群馬)の箱山遥人捕手(3年)が放った打球に場内がどよめいた。本塁打までわずかのところで左翼フェンスに直撃。2点適時三塁打とし、完全に流れをものにした。

 「ふがいない結果で迷惑をかけた。仲間のためにバットを振りました」。年明けに腰痛を発症し、2月はほとんど練習できず。1、2回戦は痛みを抱えながらプレーした。それでも「トレーナーさんに毎日治療してもらって、きょうは体が動いた。家族、友人や先輩方にも声をかけてもらった」と感謝。3安打3打点と復調気配を漂わせた。

 前夜、チームの全体LINEにあるものを送信。昨秋の関東大会準決勝で山梨学院に敗れ、涙を流すナインの動画だ。「特別な相手だったので、借りを返したかった」。プロ注目の熱い男が反骨心を原動力に頂点を狙う。

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