オリックス 羽生パレードの仙台で快音連発 14安打8得点

 「楽天0-8オリックス」(22日、楽天生命パーク宮城)

 今季最多の14安打に最多タイの8得点。平昌五輪フィギュアスケート男子金メダリスト、羽生結弦のパレードで沸く仙台で、オリックス打線も快音連発で球場を沸かせた。

 開幕からつながりを欠いた打線。その元凶となっていたT-岡田が六回1死二、三塁の場面で右前適時打を放ち5点目をたたき出した。今季3打点目。適時打は3月31日のソフトバンク戦以来、実に59打席ぶりとなった。

 その陰には福良監督の愛情あふれる指導があった。試合前の練習。球場で行われている全体練習から離れて室内練習場へ。そこで約20分間、指揮官が打撃投手を務める異例の特打を行っていた。

 T-岡田は九回にも福山から左翼線へ二塁打。その成果が結果に表れた格好だ。

 「監督が(打撃コーチを通じて)投げてくれると言ってくれていたのでお願いしました。最初からいい感じで振れたんできょうはいいと思った。2本目もしっかり振れたんでいいきっかけにしたい」

 指揮官は「そんな簡単に成果は出ないよ」と苦笑しながらも「適時打も出たからね。乗って行ってくれたらね」と今後の活躍を期待した。

 これで2カード連続の勝ち越し。ロッテと並んで5日以来となる4位に浮上した。

 「(打線は)もうちょっとかな。だいぶ形にはなってきた。(カードの)頭を取りたいですね。ずっと取れてないから。何としても」

 自ら汗だくになって主砲を復調へと導いた。次は大型連勝で借金完済へ。チームを上昇気流に乗せる。

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