侍・大山、ホロ苦デビュー 「7番・三塁」先発も4タコ
「ENEOS 侍ジャパンシリーズ2018、日本2-0オーストラリア」(3日、ナゴヤドーム)
踏み入れたその舞台は、いつもと違って見えた。国と国の意地がぶつかり合う。満員のスタンドで応援団が振るのは日の丸だ。4打数無安打。大山(阪神)が「7番・三塁」で先発出場を果たしたが、侍の厳しさを痛感するものとなった。
第1打席は遊ゴロに倒れ、その後も三振、三飛と凡退。1死満塁で迎えた八回の第4打席も中飛に仕留められた。試合後には表情に悔しさをにじませ、コクリとうなずいた。
それでも3時間8分を戦い抜いたことに大きな意味もあった。七回からは一塁守備にも就き、国際試合でフル出場。「いろいろ思うような結果にはならなかったですけど、明日もあるのでしっかりやりたい」。侍の一員として、気持ちを一度リセット。その瞳はもう次戦だけを見つめていた。