「ソフトバンク紅白戦、白組３－０紅組」（１３日、ヤフオクドーム）

　ソフトバンクのリック・バンデンハーク投手（３２）が１３日、紅白戦で５回１／３をパーフェクトの快投を見せた。最速１５１キロの快速球を軸に打者を圧倒。ＣＳファイナルステージ第３戦での先発が見込まれる剛腕の好調は頼もしい限りだ。

　付け入る隙を全く与えなかった。「内角も外角も、ボールを出し入れして投げ分けることができた」。最速１５１キロの直球には球威があり、ナックルカーブやスライダーの制球も問題なかった。

　工藤監督は「バランスもよかったし、変化球のコントロールもずれることなく投げていた。このままいい調整をしてくれれば」とほくほく顔で語った。

　来日３年目の今季は自己最多の１３勝をマークしたが、独走状態だった９月は４戦１勝１敗、防御率４・２４と状態を落としていた。だが、リーグ戦後にしっかりと休養を取ったことで本来の球筋を取り戻した。ＣＳでは来日から２年間で３戦全勝。短期決戦でも能力通りの投球ができれば、日本シリーズが着実に近づく。