「日本ハム７－３楽天」（２３日、札幌ドーム）

　首位・楽天との直接対決初戦。自力Ｖ消滅危機に立たされた一戦で、日本ハム・中田が今季初の１試合２発と大暴れ。７年連続２桁本塁打とし「（時期が）遅いなあという気もするけど、まだまだこれから。巻き返してやっていくよ。（球宴まで）残り全部勝つくらいの気持ちでやっていく」と威勢よく言った。

　まずは四回無死一塁。安楽の直球を振り抜き、左翼席中段に突き刺した。七回１死一塁では戸村の外角変化球をバックスクリーンへ。「ホームランはまぐれだけどね。久々の感触で本当に気持ち良かった」と誇らしげに振り返った。

　待ちわびていた後輩の復帰に燃えていた。大谷が１軍練習に合流した２０日。グラウンドで「左足は大丈夫か」と声をかけた。そして「頑張ろう」とリーグ戦再開からの共闘を呼びかけた。「翔平が試合に出られるようになればチームが大きく変わる。ファイターズの野球ができる」と力を込めた中田。チームを上位へ押し上げるため、貪欲に打ち続ける。