右ふくらはぎ痛でＷＢＣ出場を辞退した楽天・嶋基宏捕手（３２）が６日、１軍本隊に合流し、倉敷マスカットスタジアムで行われた全体練習に参加した。苦渋の決断を経てチームに戻った嶋は、３１日の開幕戦・オリックス戦（京セラ）への出場へ照準を合わせる構えを示した。

　この日はフリー打撃、投内連係など通常メニューをこなしたが、梨田監督は「走ることに関してはまだ４～５割くらい」と説明。「まずは走れるようにならないと。実戦は、順調にいけば２０日前後には出られるようになればと思っている。そのくらいに出られたら、３１日は心配ないかなと思う」と見通しを語った。嶋は「試合に出ないと怖さも取れない。３・３１に合わせるつもりでやっていく」と開幕マスクを目指し、調整を進める。

　ＷＢＣに出陣するチームメートの則本と松井裕には「頑張れよ。テレビの前で正座して応援する」と激励。「シーズンに向かって、楽天が優勝するための良い準備をしていきたい」と次なる目標に目線を切り替えた。