今季限りでソフトバンクを戦力外となり、楽天入りが決まった細川亨捕手（３６）が５日、仙台市内のコボスタ宮城で入団会見を行った。青森県出身の細川は「東北に帰ってきて、もうひと花咲かせて、楽天でもう一度日本一を味わいたい」と決意。西武、ソフトバンクで計５度の日本一に貢献したベテランは、史上３人目の３球団での日本一を目指す。

　古巣でのコーチ就任を断り、優勝請負人として故郷・東北で再出発する。常勝軍団で磨き上げたその実績にはプライドをにじませ、「１００試合以上は出るぞという気持ちです」と、嶋が立ちはだかる正捕手争いにも一歩も引かない構え。そして、その先に、工藤（現ソフトバンク監督）、岡島に続く３球団での日本一達成がある。

　西武時代にバッテリーを組んだ岸もＦＡで楽天入り。くしくも仙台出身の右腕と、みちのくでタッグが復活する。来季は青森県で初めて楽天主催の１軍の公式戦も開催され、「そのときには絶対に試合に出たい」と細川。故郷凱旋も誓った。