DeNA・井納 三浦のためにも…魂の108球7回2失点

 「セCSファーストS・第1戦、巨人3-5DeNA」(8日、東京ドーム)

 魂を込めた108球だった。球団初のCS。先陣を託されたDeNA・井納が7回2失点で、大役を果たした。「緊張はしなかった。初回に点を取られたが、自分のピッチングができた」。強心臓ぶりを発揮し、胸を張った。

 マウンドに文字を書き、自らを奮い立たせた。初回は「やるかやられるかという思いで」と「決闘」。三回に「我慢」、六回に「低め」。そして七回は再び「決闘」と書き、今季限りで現役引退する三浦の背番号「18」を加えた。

 「三浦さんには1日でも長くやってもらって、日本一になって胴上げしたい」。大ベテランへの思いを体現した。レギュラーシーズン7勝に終わった右腕の熱投で、下克上への大きな一歩を踏み出した。

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