武田勝 万感ラス投127キロK締め 日本ハム後輩に「俺のために日本一になれ」
「日本ハム3-1ロッテ」(30日、札幌ドーム)
リーグ優勝後、初の本拠地試合を見事な凱旋勝利で飾った。87勝53敗3分けで全日程を終了。ポストシーズンに弾みを付けた最終戦を終え、日本ハム・栗山英樹監督は「振り返ってみれば、最高のシーズンだった」と笑顔を浮かべた。
この日は武田勝の引退試合。「白星で送り出せ」がチームの合言葉だった。先発した左腕は目を潤ませながら清田を127キロ直球で空振り三振。引退セレモニーでは満員御礼となったスタンドのファンを前に「俺のために日本一になれ」とゲキを飛ばし、11年間の現役生活に別れを告げた。
4年前の日本シリーズは2勝4敗で敗れ、日本一を逃した栗山監督。「勝の思いもある。必ず日本一になる」。チームを支えた左腕にささげる日本一を誓い、球場を後にした。