DeNA“番長”三浦、10失点食らっても最後までツッパった

 「DeNA6-11ヤクルト」(29日、横浜スタジアム)

 DeNA・三浦大輔投手(42)が29日、ヤクルト戦(横浜)で現役最後の登板に臨み6回1/3を12安打10失点で降板した。プロ野球記録を更新する24年連続勝利はならなかったが、横浜一筋25年の番長が仲間に胴上げされ、18度宙を舞ってユニホームを脱いだ。

 燃え尽きた。力の入った137キロの直球が、三浦の現役最後の1球だった。七回、無死から雄平を三振に斬って交代。ナインとマウンドで抱擁した。鳴りやまぬ拍手に手を振った。汗と涙でにじむ顔を、タオルで覆った。

 「苦しいこともいっぱいあった。心が折れそうになったこともいっぱいあった。でも、ファンのみなさんが背中を押してくれた」。試合後のセレモニー。好きな矢沢永吉仕様の白いマイクで訴えた。

 6回1/3を12安打、10失点。ボロボロになるまで投げた。ストライク1つ取るたびに、大歓声。2ストライクを取って拍手。打ち取って喝采。最後の勇姿を、超満員のファンの目に刻んだ。

 10点目を失った六回を終えて、目は真っ赤だった。「ここまでだと思った」。篠原コーチから打診された。「次の回、1人、行けるか」。赤い目のまま打席に立った。あえて七回、1死を取って交代。それは、拍手を受けて降板するために用意された花道だった。そして、また泣いた。

 試合前の練習では、全員が黒いTシャツ姿。正面には「ONE TEAM PLAYER」。背面には赤で背番号18。試合でも全員が背番号18のユニホームを着た。大洋、横浜、DeNA。一筋25年を過ごした三浦の思いを共有した。試合後の胴上げ。背番号と同じ、18回も宙を舞った。

 FA宣言した08年オフを「悩むだけ悩んだ」と振り返る。「横浜をいいチームにしたいと、あのとき思った」。それから8年。「いいチームになったと、みんなに自慢できる」と胸を張る。セレモニーの最後。そっとマウンドに手を置いた。「最高の現役人生でした」。

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