日本ハム大谷 今季初完封で胴上げ投手に 栗山監督「最高でした」

リーグ優勝を決め、ガッツポーズをする日本ハム・大谷翔平=西武プリンスドーム(撮影・出月俊成)
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 「西武0-1日本ハム」(28日、西武プリンスドーム)

 マジック1としていた日本ハムが勝ち、4年ぶり7度目のリーグ優勝を決めた。勝てば優勝の大一番で先発を任されたのは、投打で今季のチームをけん引してきた大谷翔平投手。この日は、リアル二刀流ではなく投手に専念しての登板で、期待に応える今季初完封勝利をみせた。

 150キロ台後半のストレートに切れ味鋭い変化球。優勝のプレッシャーを感じさせない圧巻の投球に西武打線は、わずか1安打15三振と手も足も出なかった。いつもは厳しい言葉を残す栗山監督も「1回も褒めたことないですけど、最高でした」と絶賛する内容だった。

 順風満帆に見える大谷の野球人生。しかし、これまで「優勝」とは縁がなかった。この日も、Vへのプレッシャーがなかったはずはないが、そんなものを吹き飛ばすほどの絶対的な力だった。

 今季の大谷は6月に投手として月間MVPを獲得。しかし、右手中指のまめの影響で2週間ぶりとなった7月24日の登板がターニングポイントとなった。

 ここから野手に専念すると、8月は1試合も登板せず。中心打者としてチームの快進撃に貢献し、満を持して9月に投手復帰すると、21日のソフトバンクとの直接対決では8回1失点で9勝目。チームを首位に押し上げた。

 投手としては、この日の勝利で3年連続となる2ケタ勝利。打者としては、自身最多の22本塁打をマークし、打率3割超も確実としている。

 ソフトバンクとの最大11・5ゲーム差をひっくり返しての大逆転優勝を成し遂げた日本ハムナイン。いつも投打の中心には、規格外な活躍を見せ続けた大谷がいた。

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