巨人絶望的10差…内海ぶち壊しプロ最短1回6失点KO

 「DeNA11-5巨人」(26日、横浜スタジアム)

 “絶望”の2文字を突きつけられた。巨人・内海哲也投手がプロ入り最短となる1回8安打6失点でKO。3連敗となり、首位・広島とのゲーム差は「10」となった。高橋監督は「打たれ過ぎ。点の取られ過ぎ。何もできなくなってしまう」と、ぶ然とした表情を浮かべた。

 13年目のベテランが、味わったことのない屈辱にまみれた。一回、2安打で1死一、二塁のピンチ。筒香を三飛に仕留めてひと息ついたが、5番の宮崎から6連打で6失点の大炎上だ。投手の石田にも適時打を浴びるなど猛攻を止められず、顔色を失った。

 変化球の切れを欠き、持ち味の粘りを発揮することもできず。尾花投手コーチは「まんべんなく打たれていたから」と、初回で見切りをつけた理由を説明した。中8日と休養十分で上がったベテランの乱調に、村田ヘッドコーチも「うちのリーダーだろう。あれじゃ、野球にならんよ」と怒りをぶちまけた。

 前カードで広島に負け越し、逆転優勝の目標を見失いつつあるGナイン。何かが切れたかのような惨敗に、内海は「次、頑張ります…」とつぶやくのがやっとだった。残り27試合で、3位・DeNAとのゲーム差は「6・5」。チームには沈滞ムードが漂い、2位確保も安泰とは言えない状況になってきた。

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