楽天脱出!若い力で連敗「9」で止めた
「楽天3-2日本ハム」(27日、コボスタ宮城)
若い力で、楽天が泥沼を脱出した。くしくも全員20代のオーダーで挑み、連敗を9で食い止め、12日の西武戦(コボスタ宮城)以来となる15日ぶりの勝利をつかんだ。
「この2週間、ほんっとうに苦しい思いをみんながしてきました。その中で打ててうれしいです」。お立ち台の銀次は、渇望した勝利の味をかみ締めた。1点を追う六回2死一、二塁。谷元のフォークを右手だけですくい上げ、しぶとく中堅左へ落とした。キャプテン嶋を故障で欠く事態にあって、28歳の若き選手会長が執念の一打で白星をもたらした。
ドラフト2位・吉持(大商大)、同3位・茂木(早大)、同6位・足立(パナソニック)とルーキー3人が名を連ね、スタメンは全員が20代。四回には吉持がプロ初安打で口火を切り、茂木がかえし先取点をもぎ取った。梨田監督は「若い選手で勝てたのが大きいね」と、期待に応え、悪い流れを断ち切ったことを称えた。
観衆はコボスタ宮城で過去最多の2万6786人を動員。「連敗中にもかかわらずたくさんのファンが来てくれて、後押しがあった。連敗でプレッシャーを感じないようにはしていたけど、声援がいかに大きいか…喜びが倍増するね」。指揮官は感激の面持ちで15日ぶりの勝利の味をかみ締めた。