西武・佐藤4年目でプロ初星 母に感謝
「西武4-1楽天」(24日、西武プリンスドーム)
4年目の左腕、西武・佐藤が5回3安打無失点でプロ初勝利を挙げた。ベンチで試合終了の瞬間を見届け「まずはほっとした」と頬を緩めた。
これまで先発登板した2試合とも五回途中に降板していた悔しさを晴らした。二回に安打と四死球で無死満塁を招いたが「開き直って腕を振るしかない」と藤田をスライダーで空振り三振、足立を三ゴロ。最後は岡島から直球で空振り三振を奪って切り抜けた。
福島・光南高からドラフト5位で入団した21歳。姉と3人の兄、5人きょうだいの末っ子に生まれた。父親が幼い頃に他界し、母親に女手一つで育てられた。「今の自分があるのは家族のおかげ。ウイニングボールは母に渡します」。初白星の喜びを一番に伝えたい家族への思いを口にした。