巨人3位転落、投壊現象拡大で大敗
「巨人4-11中日」(8日、東京ドーム)
巨人の投壊現象は収まるどころか、拡大した。満遍なく打ち込まれ、今月2度目の11失点大敗。今季2度目の同一カード3連敗で3位に転落し、高橋監督は「先に点を取られると厳しい」とぶ然とした表情で振り返った。
“元凶”は先発の高木だった。五回に投手・バルデスの右前打から2点を失うなど、6回途中5失点KO。登板5試合連続で投手に安打を許し、すべて失点に絡む悪循環。「結果が出ないと評価されない」と右腕は言葉少なにドームを後にした。
手は打った。今季全試合先発マスクの小林誠に代え、39歳の相川をスタメン起用。「誰を使おうが僕の勝手じゃないですか」と指揮官は意図を明かさなかったが、村田バッテリーコーチは「(小林に)頭を冷やしてもらおうと」と説明。ただ、ベテランでも失点の連鎖は止められなかった。
ゴールデンウイークは2勝7敗と大きく負け越した。同期間中の9試合で55失点。負の数字ばかりが並ぶ。「何とかしないといけないですね」と指揮官。課題が浮き彫りになる“投壊ウイーク”となった。