巨人首位再浮上!0封リレー執念ドロー

 「中日0-0巨人」(9日、ナゴヤドーム)

 巨人にとって今季4度目の延長戦は、4時間を超える熱戦だった。前日の敗戦で首位から陥落したが、執念のドロー劇で半歩前進。首位阪神に並んだ。田口ら投手陣の奮闘もあり、巨人・高橋由伸監督(41)は「何とか最後まで粘って0に抑えてくれて、負けなくて良かったです」と安どの表情を浮かべた。

 5人の継投で、5試合負けなしの中日打線を0に抑えた。先発・田口が落ち着いた投球で7回2安打無失点と好投。自身は「中盤からはテンポ良く投げることができました」。前回登板の2日・広島戦では6回3失点。指揮官は「前回よりも数段良くなった」と高卒3年目左腕を称えた。

 田口の降板以降は毎回走者を背負い、ピンチの場面もあった。だが、リリーフ陣4人それぞれが粘りの投球。守護神・沢村は2回を無失点。十回1死一、二塁、十一回2死一、二塁をしのいだ。高橋監督は「今日はピッチャーが本当に頑張ってくれた」と投手陣を何度もねぎらった。

 引き分けで首位に再浮上した一方、拙攻に泣いたのも事実。19イニング無得点で、この日は11残塁。八回1死満塁のギャレットの併殺打など、好機を生かすことができなかった。「勝つチャンスも何回かあった。勝ちきれないというのが課題」と指揮官。打線の奮起が今後の鍵となる。

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