高松商・植田兄弟、史上初アベック弾

 「選抜高校野球・準々決勝、高松商17-8海星」(28日、甲子園球場)

 高松商(香川)は植田響介捕手(3年)がアーチを放つなど今大会最多の22安打17得点で海星(長崎)を下した。

 センバツの歴史に名を刻む「植田兄弟」のアベック弾だ。3点差に迫られた八回、2死走者なしで植田響が左中間へ大会16号ソロ。前日の2回戦・創志学園(岡山)戦で弟の植田理久都内野手(2年)が13号を放っており、初の同一大会兄弟本塁打を達成した。

 兄の面目を保った。「弟が打ったので、打ちたかった。兄の立場として、このまま香川に帰れない」と植田響。歓声を背に、笑顔でグラウンドを回った。

 母・恵未さん(45)によると「中学まで、いつも2人一緒に遊んでいた」というほど仲良しの1歳違い。植田響は「2人で甲子園でホームランを打ちたいと思っていた」と兄弟弾を夢に描いていた。

 同時に、2年生で6番を担う弟にライバル心を抱く。「昨日の試合後、弟はいい気分で『オレは打ったぞ』という雰囲気。話しかけてこないし、僕も話しかけなかった」と、心中は少し福雑だった。

 それでも「引退するまでは僕が4番。引退したら弟に4番を打ってほしい」と実力を認める。植田理も「流れが相手に行きかけるのを食い止める本塁打はさすが」と、自分のことのように喜んだ。

 51年ぶりの準決勝進出。「秀岳館は打のチームだが、打ち合いは自信がある」と植田響。兄弟パワーで頂点を狙う。

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