第８８回選抜高校野球大会（２０日から１２日間、甲子園球場）の組み合わせ抽選会が１１日、大阪市内で行われた。東邦のエースで４番、主将も務め、さらに運もある藤嶋健人投手（３年）が、気分よく第３日第２試合の関東第一戦を迎えそうだ。

　抽選では森田泰弘監督（５６）から、日程的に余裕ができる第３日第２、第３試合を意味する通し番号「１５から１８を引いてこい」と指令が飛んだ。

　藤嶋に順番が来た時、残っていたのは開幕戦の１番と１５番。ここできっちり１５を引く強運で、小嶋部長との約束だった「何でも食べ放題」をゲット。「ステーキ、一番高いヤツ」をおねだりだ。

　一昨年の夏「バンビ２世」として甲子園のマウンドに立った１年生投手も今では、どっしりした中心選手だ。ＭＡＸ１４６キロのプロ注目右腕は「１年半前より投球に幅が出たと思います。冷静なピッチングをしたい」

　優勝すればセンバツ通算５５勝となり、中京大中京に並ぶ全国１位に躍り出る。「全員で、そこに意識を持っていきます」と力を込めた。