De山崎康 新人王獲得で中畑監督に感謝
「NPBアワーズ2015」(25日、グランドプリンスホテル新高輪)
澄んだ瞳を瞬かせ、DeNA・山崎康は喜びをにじませた。新人最多記録を更新する37セーブを挙げ、断トツの得票で一生に一度の勲章を手にした。球団から新人王輩出は00年の金城以来、15年ぶり7人目の快挙だ。
「1試合1試合、積み重ねてきた結果。投げて自信をつけることで力に変えた。それが結果としてうまく表れた」。まばゆいフラッシュを浴び、右腕はかみ締めるように話した。転機は開幕直前。中畑前監督から守護神に大抜てきされた。「先発で結果が残せないときにあきらめずにクローザーで起用してもらった」。“天職”を見いだしてくれた恩師に、感謝の気持ちを口にした。
胸元には、ブルーのネクタイが映えた。「今日はこれをしっかり着けてきました」。昨秋ドラフトで、中畑前監督が着けていたベイスターズカラーのネクタイだ。運命に導かれた証しとして、指名あいさつに訪れた指揮官に手渡された宝物だった。
抑えの座に魅せられた山崎康。来季に向け「クローザーで1年間頑張りたい」と迷わず口にした。「1年目だけでなく、2年目、3年目と研究される中で、たくさんのことを吸収して、学んで頑張っていきたい」。進化を力強く誓った。