秋山全打席出塁!“最強1番”だ

 「侍ジャパン強化試合、日本3-2プエルトリコ」(6日、ヤフオクドーム)

 8日に開幕する「プレミア12」に出場する日本代表は6日、ヤフオクドームでプエルトリコとの強化試合第2戦を行い、3-2で逆転サヨナラ勝利を飾った。1番の秋山翔吾外野手(27)は九回の同点打を含む3安打、2四球と全出塁の活躍でアピール。また4番の中村剛也内野手(32)が右手甲への死球で途中退場。打撲との診断だが、8日・韓国との開幕戦(札幌ドーム)は最悪の場合、欠場の可能性も出てきた。

 敗戦目前でチームを救い、世界一へはずみをつけた。秋山が同点打を含む3安打。今季、シーズン216安打の日本記録を樹立したヒットメーカーが、世界を相手に才能を見せつけた。

 最終打席で真骨頂を発揮した。1点を追う九回1死三塁だった。アヤラに対して初球から3球連続でファウル。1ボール後には、さらに3球連続でファウルにし粘った。

 初対戦の右腕に、タイミングが合い始めた8球目。内角高めの直球を詰まりながら左前に落とす適時打。嶋のサヨナラ打へとつなげた。

 「出塁することをテーマにして打席に入っているので、きょうは仕事ができた。詰まってヒットになるというのが今年のテーマだった。最後の一本は手応えがある」

 1番打者としての役割も果たした。七回2死一塁では三塁線へセーフティバントを決めた。この日は2四球も選び、全5打席で出塁した。「韓国は左右のバランスが取れているし、いろいろなタイプの投手がいる。初見で打つのがテーマになる」。開幕戦となる8日の1次ラウンド・韓国戦(札幌ドーム)へ上々の予行演習となった。

 プエルトリコ代表との強化試合を終え、7日には開幕の地・北海道に移動する。初開催となる国際大会「プレミア12」の開幕まであと1日。「世界一を目指していく中で、初戦を取れば勢いが出る」。本番でも1番を任されることは確実。希代の安打製造機が頂点へつながる道を切り開く。

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