「ＣＳファーストＳ・第１戦、巨人３－２阪神」（１０日、東京ドーム）

　守護神が勝利への道筋を付けた。２－２の九回からマウンドに上がった巨人・沢村が２回を無失点に抑え、サヨナラ劇につなげた。お立ち台では淡々と「抑えることができてよかったです」と語った。

　打たれた安打は１本だけで、崩れる気配もなかった。「チームとして神宮（ＣＳファイナルＳ）に行くために勝たないといけない」と、投球内容より自軍の勝利を喜んだ。

　延長十回、自身の打席で代打に立った高橋由が押し出しで試合を決めた。原監督は、打席が回らなければもう１イニング投げさせる予定だったと明かした。沢村は「できるかできないかじゃなく、やるという感覚。それが仕事だと思ってる」とキッパリ。頼もしい守護神が、虎の前に立ちはだかった。