５月に米国で左大腿直筋肉離れの手術を受け、リハビリを行っていたヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手（３１）が７日、成田着の航空機で家族とともに来日した。

　「体重は２・５から３キロ増えたぐらい」と比較的絞れた体で現れたバレンティンは「いい状態で戻ってこられた。投手の球を打つこと以外はやってきた」と現状を説明。８日に埼玉県戸田市内の２軍施設で状態を確認して今後の予定を立てるが、「チームの状態がいいので、わがままは言えない。監督が代打と言えば代打、スタメンと言えばスタメンの準備をしたい」と起用にこだわらない考えを示した。

　「ボクがいなくてもクライマックスシリーズにいけると思うが、そこに加わって、みんなと最後にいい結果を残せればいい」と殊勝な態度を貫いた一昨年の６０発男。逆転優勝への切り札になれるか。