清宮10打席ぶり安打も「全然っす」

 「U-18W杯・1次ラウンドA組、日本10-1オーストラリア」(30日、舞洲)

 日本はオーストラリアに10-1で完勝した。チーム唯一の下級生で、初戦から「4番・DH」を任される清宮幸太郎内野手(1年)は、初戦の内野安打から10打席ぶりに安打を記録。九回、一挙5点につなげるチーム唯一の長打を放った。

 若き侍の4番がようやく目覚めた。初戦ブラジル戦での適時内野安打から無安打だった清宮が、九回1死一塁から右線二塁打。この回5得点につなげた。今大会初長打となる10打席ぶりの安打。「1本出たのはよかったかな」と言うが、内容には「全然っす。単に打ち損じてしまった」と不満げだ。バットの先で拾った当たりが、生来のスラッガーには満足できない。

 前日の米国戦では2三振を含む3打数無安打。試合前には西谷浩一監督(45)から直接指導を受け、不振脱出の糸口を探したが、この日も4打席目まで無安打だった。

 責任感と重圧を感じないわけがない。ただ、初戦から変わらない4番の立場が「ほんとに心の支えになっている」と言う。「ブレずに使っていただいて信頼の糸がつながってくれている。糸が切れないように太くしていきたい」。宿命を背負った16歳は、けなげに自分と戦っている。

 弟の福太郎(12)は、リトルリーグの日本代表・東京北砂の一員として米国でのワールドシリーズに参戦。決勝戦へ駒を進めた。「一番にならないと歴史に名が残らない。二番じゃ満足できない」と清宮。目指すは弟と「ダブル世界一ですね」。兄弟で世界の頂点へ。壮大な夢に向かって突っ走る。

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