巨人 虎に2差!大竹2勝目&阿部弾
「巨人3-0中日」(29日、東京ド)
ベテランの経験値が光った。先発の巨人・大竹が7回2安打無失点の好投。打っては主砲の阿部が12号ソロで貴重な追加点をたたきだし、わずか3安打で2連勝をもぎ取った。3位ながら、首位・阪神に2ゲーム差と迫った。
伸び伸びと投げた。大竹が六回2死まで無安打投球。カーブ、フォークともさえ渡った。その後大島、平田に安打を許したが、二塁すら踏ませずに七回まで無失点。5月13日以来の白星。「とてもうれしいです」とお立ち台で笑顔を見せた。
FA入団し2年目の32歳。今季は2軍暮らしが続き、ようやくの2勝目。支えになったのは2軍の尾花投手総合コーチ、阿波野、木村両投手コーチ。「年食った僕のために映像を撮って、フォームチェックしたりアドバイスくれた。感謝しかないです」。腐ることなく、黙々とチャンスを待ち結果につなげた。
攻めては阿部だ。六回1死から、右中間にソロ弾で貴重な3点目。「良かった」と短く話し、うなずいた。原監督は「慎之助の一発でわが軍に流れが来た」と褒め、大竹にも「メリハリのきいた投球。次も期待したい」と賛辞を送った。
「今年は絶対に優勝したいですし、そのために自分が投げていきたい」と大竹。経験豊富なベテラン陣が、残り試合をフル回転する。