明石商 小兵サヨナラ弾で初甲子園王手

 「高校野球・兵庫大会準決勝、明石商5-4神戸国際大付」(28日、明石トーカロ)

 チームで最も小さい163センチの小兵が勝負を決めた。明石商の大西進太郎外野手(2年)が高校初本塁打となるサヨナラ弾。昨季代表の神戸国際大付を破り、春夏通じて初の甲子園出場に王手をかけた。

 先頭打者で迎えた延長十一回。カウント1-1から真ん中高めの直球を左翼席に運んだ。「後ろにつなぐつもりだったが、自然と反応した」。攻撃前、エース・吉高壯投手(2年)に「この回で決めたるわ」と誓った通りの“予告ホームラン”。「入るとは思わなかった」と苦笑した。

 入学時は内野の頭も越えられないほどの非力だった。以前は狭間善徳監督(51)から「右に転がして打て」と常に指示を受けていた。しかし昨年のオフにウエートトレーニングに精進し、筋力増強。体重も5キロアップし、左翼へ引っ張る力を身につけた。

 決勝に向けて「最後まで諦めない野球をやる」と意気込んだ大西。小さな巨人が明石商に新たな1ページを刻みつける。

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