龍谷大平安・高橋 昨夏のリベンジ誓う

 第97回全国高等学校野球選手権・京都大会の組み合わせが27日、決まった。2年連続出場を目指す龍谷大平安は、プロ注目のエース左腕・高橋奎二投手(3年)が調子を崩した昨夏のリベンジを誓った。同校は京都府下で5季連続優勝を果たしており、伝統校に死角は見当たらない。

 もう二度と、弱い気持ちは抱かない-。春夏連覇を目指した2年夏、マウンドで前を向けない高橋がいた。「自分で負けたらどうしようと思って…。それで思い切った投球ができなかった」と苦い過去を明かす。

 昨年のセンバツで右足を高く上げるフォームでチームを優勝に導き、一躍脚光を浴びた。だが春夏連覇がかかる夏、プレッシャーからか思うようなフォームで投げられなくなった。京都大会で結果を残せず、選手権の開幕ゲームでは同級生の元氏に先発マウンドを譲った。

 チームは初戦で春日部共栄に敗北。自身もリリーフで登板したが「京都大会ではセットに変えたり、振りかぶったり、いろいろ試したけど逆にバラバラになってしまった。あの時は全部がバラバラでした」と言う。その悔しさをバネに新チームでは大黒柱として君臨してきたが、再び聖地のマウンドで勝負の難しさを痛感させられる。

 3季連続出場となったセンバツの初戦、浦和学院に延長の末、敗れた。0-0で迎えた延長十一回、2死二塁から内角低めを狙ったスライダーがわずかに浮いて痛打された。「あそこも腕が振り切れなかった。投げたボールは悪くなかったけど、相手が上だった」と悔やんだ1球だ。

 冬場のトレーニング中から原田監督に精神面の弱さを指摘されてきた高橋。だからこそ「今年は強い気持ちを持って。絶対に打たれヘんぞ、打たせないと思って投げていきたい」と力を込める。

 6月上旬の練習試合で左脇腹に打球を受けたが、順調に回復。原田監督は「見違えるようなボールを投げるようになった」と目を細める。絶対に折れないハート。それが夏の京都大会を勝ち抜く左腕のキーワードだ。

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