大商大・岡田が豪快全国デビュー

 「全日本大学野球選手権・1回戦、大商大4-1西日本工大」(8日、神宮)

 1回戦6試合が行われ、大商大はエース・岡田明丈投手(4年・大商大高)が全国デビュー戦で自己最速を更新する151キロを計測するなど、九回途中1失点の好投で西日本工大を破った。

 体は言うことをきかなかった。岡田にとって野球人生初となる全国の舞台。失策、けん制悪送球などらしくないミスも出た。だが自己最速の151キロをたたき出し、九回途中3安打1失点の投球内容はスカウト陣に強烈なインパクトを残した。

 「球場の雰囲気が違うんで、緊張しました」と振り返った岡田。二回無死二塁から「ダッシュしすぎた」とバント処理を誤りピンチを広げ、スクイズで先制点を献上した。八回には「力みすぎた」と制球が乱れ、九回先頭の代打・西岡に中越え三塁打を許したところでマウンドを降りた。

 それでも大崩れすることなく、キレのいい直球とカットボールを主体に西日本工大に追加点を許さなかった。相手のバットを3本へし折り、ロッテのスピードガンでは自己最速を1キロ更新する151キロを計測。ヤクルト・小川シニアディレクター(SD)は「(1位)12人の中に入るんじゃないか。あれだけのボールを投げる選手はそうはいない」と絶賛した。

 2年秋の明治神宮大会では客席から応援しただけだったが、雌伏の時を経て、大商大に24年ぶりの選手権勝利を呼び込んだ。「悔しかったんで。あの経験があったから頑張れた。きょうは50点」と語る遅咲きの右腕が、今秋ドラフトの1位候補に躍り出た。

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