高木勇3戦3勝!G新人15年ぶり快挙

 「巨人6-1ヤクルト」(12日、東京ド)

 まだまだ止まらない。巨人先発のドラフト3位・高木勇(三菱重工名古屋)が7回1失点で開幕から3連勝。ルーキーの初登板から3戦3勝は2007年のロッテ・唐川以来8年ぶり、巨人では00年の高橋尚以来15年ぶりの快挙となった。

 研究されても動じない。「カットボールを狙って振ってきてると思った。見逃しが少なかったので」。原監督が「高木ボール」と名付けた、代名詞ともいうべき120キロ台中盤のカットボール。だがそれが狙われても、フォークやカーブを織り交ぜつつ、生命線のカットボールも生かしていく。引き出しの多さでゼロの山を築いた。

 七回に1点を奪われたが、直後の攻撃、自身の打席でセペダが代打として送られ、そこから逆転劇が生まれた。「素直にうれしい。チームが勝つのはうれしいことだと思います」。それを呼び込んだのも高木勇自身だと、原監督は言う。「非常に安定感のある、いい投球をする。高木そのものも戦いの中でしっかり戦っていると、勝利投手というものもついてくる」。右腕にとってはこれ以上ない褒め言葉だった。

 すでに視線は次戦。「まずはしっかり、次に向けて準備したい」。5日にプロ初完封を挙げた阪神との“再戦”が濃厚だ。

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