大阪桐蔭・玉山 憧れの父と同じ舞台に

 「選抜高校野球・準決勝、敦賀気比11-0大阪桐蔭」(31日、甲子園)

 ついに憧れの父と同じ舞台に立った。「体が浮いてる感じがしたので、しっかりと重心を落としました」。九回から三塁守備に就いた大阪桐蔭・玉山滉大内野手(3年)は、聖地のグラウンドの感触をスパイク越しに確かめた。

 父・雅一さん(41)は、大阪桐蔭が91年夏の甲子園で初出場初優勝を飾った時の主将で中堅手。創部4年目で、萩原誠(元阪神)らを擁したチームをけん引した。当時コーチを務めた有友茂史部長は、「主将らしい主将でした」と振り返る。

 玉山は「一番尊敬している」父と同じ大阪桐蔭に入学した。だが厳しい練習に加え、チーム内の激しい競争。新チームでもベンチ入りできず悔しさが募ったが、西谷浩一監督から「肩が強くなるし、送球も安定する」と勧められた打撃投手をやり続け、武器である守備力を磨いた。

 そしてセンバツで念願のベンチ入り。一塁コーチャーとして「相手を感じてベンチに伝える」ことでチームの4強入りに貢献した。

 雅一さんは「まだまだ父は超えられてないな」と笑いながらも、「僕らは個々の力で優勝できた。今の方が組織力がある。息子にも自分を抜いてほしい」と期待を込めた。甲子園出場を経験し、「野球選手として一つレベルが上がった」と玉山。夏こそ父の足跡をたどって頂点を狙う。

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