オリックス小谷野“恐怖の5番”になる

 「オープン戦、オリックス5-2ヤクルト」(10日、京セラ)

 おいしいところは逃さない。オリックス小谷野栄一内野手(34)が初回、2点を先制し、なおも1死三塁の好機で打席に向かった。狙うは犠飛。2ボールからの成瀬のチェンジアップをファウルにすると顔をしかめた。ミスショット。1ボールを挟んで5球目、再び来たチェンジアップは低め、それでもバットのヘッドを返さず、外野まで持って行った。技ありの中犠飛だ。

 「1球で仕留めないとね。狙って打てた。普通に打つとゴロになるところ。イメージ通りに持って行けた」

 三回の第2打席は2死一、三塁から中前適時打。糸井、中島の後の5番、残った走者をきっちり帰してみせた。日本ハム時代の2010年には打点王に輝いた。どこで打てば稼げるかは体が覚えている。

 「このチームに入ったからにはチャンスがあるのであれば、どんどん打点を挙げていきたい」

 中島、ブランコら大型補強の陰に隠れる格好となったが、こちらも実績は十分。勝負強い男がオリ打線に厚みを増す。

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