日本高野連は２７日、大阪市西区の野球会館で理事会を開き、硬式の部において、来春の地区大会で全国一律導入を決めた。延長のどの回から始めるかや打順など細則は来年１月の地区代表者懇談会で意見を取りまとめ、１月中に決定する。

　選手の健康維持とスムーズな運営を主眼に新たなルールづくりを模索する中、これまでの技術・振興委員会などではタイブレーク導入案が大勢を占める流れとなっていた。

　１０月に取りまとめた案では春の都道府県大会からの導入となっていたが、合意が得られず、既に関東と北信越で導入されている地区大会のみで実施する修正案が採用された。

　相沢孝行理事（技術・振興委員長）は「大きな一歩」と位置付ける一方、甲子園につながる大会での一律導入などは、来春大会後、意見の聞き取りをするなど慎重に進めていく。