逆襲へ!原G早くも仮想メッセ、藤浪
巨人は10月31日、川崎市のジャイアンツ球場で行われた秋季練習で剛腕対策に乗り出した。
珍しい光景だった。フリー打撃で、打撃マシンの直球を選手が続々と打ちあぐねた。それもそのはず。打撃マシンの出力をMAXにし通常より約3メートル手前に設置。スピードは135キロ前後だが、うなりを上げる直球に選手は手こずった。
原監督の発案だった。貧打にあえいだ今季、特に剛速球投手に圧倒された。「速いボールに弱かったでしょ。今年のチームで真っすぐに本当に順応したのはアンダーソンくらい」と説明した。
リーグ制覇を果たしたがCSファイナルSで阪神に4連敗を喫して敗退。藤浪、メッセンジャーの剛腕に苦戦したことも教訓だ。「頭でっかちの野球ではここぞ、という時になかなか勝てない」。剛速球を打ち込む練習を選手に課し、来春キャンプでも取り入れる。
「強さをチーム全体に植え付けないといけない」。剛腕に負けないワイルドな打線に立て直す。