西 涙の3ラン被弾…オリついに崖っぷち
「オリックス0‐5ソフトバンク」(16日、京セラ)
いよいよ徳俵に足がかかった。首位決戦は、痛恨の黒星スタート。オリックス・森脇監督は「あした全力で勝ちにいく。きょう勝ってあした負けても(星勘定は)同じだから」と切り替えるしかなかった。
五回、球場内に大きなため息が響き渡った。0‐2の1死二塁で、西は内川を敬遠し、前の打席で併殺に仕留めていた李大浩との勝負を選択。しかし、打球は無情にも左翼席最上段に飛び込んだ。打球の行方を見届けると、そのまま膝から崩れ落ちた。マウンド上で、あふれ出る涙をこらえることができなかった。
ペナントの行方が決まると言っても過言ではない運命の3連戦。並々ならぬ思いで臨んだからこそ、試合後は「全てが僕の責任です。大事な試合で本当に申し訳ないです」と唇をかみ締めた。
攻撃陣も気合が空回りした。4併殺を喫してチャンスを自ら手放し、今季初となる2試合連続の完封負け。今月だけで4度目の零敗と元気がないのが気がかりだ。
17日の試合で引き分けるか敗れると、ソフトバンクにマジックが点灯する。指揮官は「これくらいの負けで沈むほど、我々はやわじゃない」と力強く話した。土俵際で最後の力を振り絞る。