ロッテ今江サヨナラ打!逆転CSへ執念

 「ロッテ4-3ソフトバンク」(22日、QVC)

 伊東ロッテの執念だった。延長十一回、2死一、二塁。無我夢中で食らいついた今江の打球が、8月に入り4度目のサヨナラ勝ちを呼び込んだ。前夜に消滅した自力CS進出の可能性も、一夜で復活した。

 「ファーストストライクから行こうと思っていました。何も考えず、どっかに飛んでってくれって感じでした」。仲間から手荒い祝福を受けた今江は、安堵(あんど)の笑みを漏らしながら振り返った。甘く入ったスライダーを振り抜くと、打球は三遊間を抜け、二走・伊志嶺が生還。「今年は思い通りにいかないことが多かったけど、その中でチームに貢献できました」と殊勲打をかみ締めた。

 助っ人・デスパイネが故障離脱。主砲不在のチーム事情にあって、逆転CS出場へ、今江のバットにかかる比重はおのずと大きくなる。伊東監督は「去年は4番を打った選手。彼が奮起してくれないと、浮上できない。この1本をきっかけに、明日から今江らしさを出してほしい」と力を込めた。

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