智弁・岡本 特大の高校通算72号

 「高校野球・奈良大会準々決勝、智弁15‐0登美ヶ丘」(25日、佐藤薬品スタジアム)

 奈良大会は準々決勝が行われ、智弁学園は岡本和真内野手(3年)の高校通算72本目となる本塁打などで登美ケ丘に大勝。準決勝では大和広陵と対戦する。

 智弁学園・岡本の頭には「次のバッターにいい形でつなげる」の一点しかなかったという。四回無死一塁。狙い球も何も考えず、つなぎのみに集中した体は、相手投手のスライダーにも泳がされることなく、ジャストで反応した。

 打球は左翼席後方にある林の上を飛び越え、さらに後方のフェンスに跳ね返って戻ってきた。岡本の“72号”は推定、130メートル。

 二回には2死二、三塁から中前へ2点適時打。周囲は本塁打に騒ぐが、岡本には等価だ。「飛距離はどうでもいいです。自分の調子も、何とも思いません。最後の大会、みんなで甲子園に行くことだけです」。そこに貢献することのみを強調する。

 小坂将商監督(37)はそうした姿勢について「最近、ようやくですよ」と笑う。この日も2四死球。これまでなら「(勝負してもらえず)いらつくこともあった」と言う。今は違う。「野性的なところ、本能で打つところがあります」と、じっくり待ちさえすればどんな球種も確実に捉える。

 次戦はいよいよ大和広陵・立田との対決だ。普段はメールで連絡を取り合う仲だが、高校最後の勝負。「振り負けないように」と気合を入れ直した。

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